レベルは中級、JLPT N3ぐらいです。
スクリプト|Script
みなさん、こんにちは。日本語教師のココです。ジョバときなこのコンビニの会話アニメを見ていただけましたでしょうか。今回はこの会話アニメについて話します。
ジョバは日本に留学しながら、コンビニで働いています。バイト2日目は全然仕事ができませんでしたが、3か月後には何でもわかっててきぱき働いているという内容にしました。「てきぱき」というのは動きが機敏、速くて無駄がないという意味です。もたもた働いていたジョバがてきぱき働けるようになりました。「もたもた」というのは動作や態度がはっきりとせず、のろのろしてはかどらないさまです。
まずコンビニの仕事って本当に大変だと思います。お弁当一つにしても温めるか、お箸をつけるか聞かなければなりませんし、おでんや唐揚げなどの店員さんが準備する食べ物もたくさんあります。その他にも公共料金の支払いやチケットの発券など色んな仕事があります。今コンビニに行くと外国人の方がたくさん働いています。多くは勉強しながら働いている留学生です。日本人でも難しい仕事なのに留学生はすごいな~といつも思います。
外国の方がコンビニへお客さんとして行くと、何を聞かれるか、どういうシステムなのかわからなくてちょっと緊張しませんか。そこで日本のコンビニへお客さんとして行く場合の情報を紹介していきます。
まずタバコについてです。アニメではきなこがタバコを買う設定にしました。タバコは店員さんがいるカウンターの後ろにあるので、買うときは自分がほしいタバコの番号をチェックして言います。日本ではタバコとお酒は20歳(はたち/にじゅっさい)からです。会話アニメにあったように「20歳以上ですか。」という画面にタッチするよう言われる場合があります。20歳未満に見えたら、身分証明書を求められる場合もあります。身分証明書とは身分を証明するものなので、運転免許証やパスポートなどです。提示を求められたら見せましょう。
次はお弁当についてです。レンジで温めるか、お箸がいるか聞いてくれるはずです。してほしいとき、必要なときは「はい。お願いします。」不要なときは「いいえ、結構です。/大丈夫です。」と答えます。
ちなみにこの前私がお弁当を買ったとき、温めるか聞かれませんでした。「温めてもらえますか。」と尋ねたら「あそこにレンジがあります。」と私の後ろを指されました。セルフ、自分でするタイプだったようでちょっと恥ずかしかったです😳セルフでする場合もあるので、聞かれなかったら店内にレンジがないか見回してみてください。お箸もお店によっては自分で取るタイプもあります。これも店員さんに聞かれなかったら、レジの横にないかチェックしてみてください。
ちなみに私が前タイに旅行に行ったときコンビニでカップラーメンを買いました。ホテルに戻って「あ~!お箸がない!」と気づいて焦りましたが、蓋を開けたらフォークが折りたたんで入っていました。まさかこんなところにフォークがあるなんてと思いもつかなくて驚きました。国によって色々違って面白いですね。
次はおでんについてです。おでんとは昆布と鰹節でとっただしに、大根、こんにゃく、ちくわなどさまざまな具材を入れて醤油などの調味料を加えて煮込んだ料理です。温かいので特に冬によく食べます。たくさんの具を入れるので、家で作るのは大変です。寒い季節になると、コンビニでジョバが準備していたタイプのおでんが買えるようになります。コンビニでは好きな具だけ手軽に食べられて、スープもおいしいのでぜひ食べてみてください。ただ全てのコンビニにあるわけではありません。以前はコンビニにおでんは必ずあるイメージだったのですが、今はそうではないようです。
会話アニメでジョバはこんにゃくがわからないけど、翻訳こんにゃくを思い出してこんにゃくが分かるという内容にしました。翻訳こんにゃくはドラえもんの道具で、食べるとどんな言語でも話せるようになる道具ですね。翻訳こんにゃくを持っている手をドラえもんっぽくしてみたのですが、気づいていただけましたでしょうか。ぜひ見てみてください。

翻訳こんにゃく|Translation Gummy
次はコーヒーについてです。会話アニメでは出さなかったんですが、コンビニのコーヒーが今とても人気です。手軽に飲めるし、味も結構おいしいからです。コンビニによって仕組みが違うのですが、大体アイス、冷たいコーヒーの場合は冷凍ケースから氷が入ったカップをレジに持って行きます。ホットの場合はレジで紙コップをもらいます。そして自分でコーヒーマシンでコーヒーを淹れます。カフェラテやフラペチーノ、ホットミルクなど種類も結構あります。カフェよりもだいぶ安くて、150円ぐらいです。こちらもぜひ試してみてください。
次は商品を入れる袋についてです。プラスチックのゴミを減らすために、日本では2020年からビニール袋が有料になりました。お店や袋の大きさによって違いますが、3円から10円ぐらいかかります。きなこは1回目はビニール袋を買いましたが、2回目は買いませんでした。代わりに自分で持って来たバックに商品を入れました。このバッグをエコバッグやマイバッグと言います。私も常に持ち歩くようにしています。
次は支払いについてです。現金、クレジットカード、バーコード支払いなど色んな支払い方法があります。バイト2日目のジョバはどうやって支払いを対応するのかわからなくてもたもたしてしまいました。「もたもた」というのは最初に言いましたが、動作や態度がはっきりとせず、のろのろしてはかどらないさまです。どうすればいいのか、わからなくて仕事が進みません。レジをすごく素早く対応してくれる店員さんっていますよね。わ~すごい。仕事が早い!っていう店員さんです。もたもた仕事をするというのはその反対です。
ジョバが働いているコンビニは店員さんが支払いを対応するタイプでしたが、セルフ、お客さんが自分でするタイプのコンビニもあります。最近このタイプのコンビニが増えています。セルフ支払いの場合、お客さんのほうに画面があって、まず現金やクレジットカードなど何で支払うかボタンを押します。そして自分で現金を入れたり、カードを入れたりします。私はあまり慣れていないので、このタイプだともたもたしてしまいます😅
では次は敬語についてです。敬語、丁寧な言い方のことばのことですね。ジョバのバイト2日目と3か月目のお客さんへの言い方が変わったのに気づいていただけましたたでしょうか。3か月目のほうではジョバはちゃんと敬語が使えるようになっていました。ジョバはこう言いました。「お箸はお付けしますか。」「お〈ます形〉します」これは謙譲語です。私がお箸をつけるかどうか聞きました。次にジョバは「レジ袋、ご利用になりますか。」と言いました。これは尊敬語です。お客さんがレジ袋を利用するか、使うかどうか聞きました。謙譲語も尊敬語もちゃんと使えていました。「ご利用になりますか。」この表現は店員さんがよく使うので覚えておくといいと思います。
最後に数字についてです。会話アニメでジョバはタバコの数字に困っていました。それで散歩しながら数字の練習をしていることにしました。最初は海岸を散歩しながら、次は紅葉がきれいな公園を散歩しながら数字を言うのを練習していました。沖縄のきれいな海と富士山と紅葉の動画を使いました。季節は夏から秋になったので、ジョバは3か月ぐらい数字の練習を頑張ったようです。そのおかげでバイトで金額を言うときも何も問題ありませんでした。ジョバは結構頑張り屋さんです😺
外国語の数字って本当に難しくないですか。特に日本語では一つ、二つ、三つ、1個、2個、3個、1本、2本、3本など助数詞がつくのでさらに難しいですよね。留学生もよく頑張って覚えているな~と感心します。
私も英語の数字が本当に嫌いです。大きい数字はもちろんのこと、普通の数字も苦手です。数字がトラウマになった出来事があったので、最後にそれをお話しします。私は大学生のときアメリカに留学していたんですが、私の携帯電話に間違い電話がかかってきました。電話をかけてきた人が英語で「この番号は~だよね。」と番号を言いました。急に番号を言われても正しいかわかりませんでした。私は間違えてはいけない!と思って、番号を繰り返しながら確認していたのですが、その途中で電話が切られました。私が番号を確認するのが遅すぎたようで、何も言わず切られました。電話が切れた音を聞きながら悲しくなったのを今でも覚えています🥹 数字は本当に難しいですね。留学生が数字を間違えたときは自分も数字で苦労したことを思い出すようにしています。
はい。ということで今日はコンビニの会話アニメについてお話ししました。まだ会話アニメをご覧になってない方はぜひそちらもご覧ください。最後までお聞きいただきありがとうございます。ではまた次回、お会いしましょう!さようなら:)
文法|Grammar
- お〈ます形〉する(謙譲語|Humble language)
- お〈ます形〉になる(尊敬語|Respectful language)
- ご〈N〉になる(尊敬語|Respectful language)