日本語教師心愛の日本語ポッドキャスト
Cocona’s Japanese Podcast
日本語のレベルは中級、JLPT N3、N2ぐらいです。
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みなさん、こんにちは。日本語教師の心愛(Cocona)です。4月になりました。日本は桜が咲いて、とてもきれいです。この4月に入学する方、入学おめでとうございます。日本の学校は4月に始まり3月に終わります。3月に卒業式(そつぎょうしき|Graduate ceremony)、4月に入学式にゅうがくしき|Entrance ceremonyがあったり、クラスが替わったりするので、3月から4月は出会いと別れの季節とよく言われます。日本にいらっしゃる方は新しい出会いがありましたか。
今回は日本の学校の大まかな体系について話しながら、学校に関することばを紹介していきます。以前作成した小学校についての動画のことばをたくさん使うので、ぜひそちらもご覧ください。
1年は1月から12月までですが、日本では一つの学年(がくねん|Grade)は4月に始まり、3月に終わります。これを学校年度(ねんど|Fiscal year)と言います。例えば学校の2026年度といえば、2026年4月から2027年3月までです。新しい年度が始まる4月を新年度と言います。私は大学生のときアメリカに交換留学をしたのですが、そのときアメリカでは8月から新年度が始まったので、私は日本の大学の途中でアメリカに行きました。そのとき初めて4月始まりは世界共通じゃないんだと知りました。また私が働いている日本語学校の留学生の履歴書を見ると、入学する月はさまざまです。4月に始まるのが当たり前の私にとってはびっくりします。みなさんの国はどうですか。学校の年度は何月に始まりますか。
次も国によって違ってびっくりしたことです。それは小中高、小学校、中学校、高校の区切り方です。日本では小学校6年、中学校3年、高校3年の6,3,3で区切り、全部で12年です。でも国によって、5年、3年、4年の12年、6年、2年、4年の12年、10年と2年の12年など色々あります。これは日本語教師になって留学生に聞いて初めて知りました。6,3,3の区切り方だけではないと知ってびっくりしました。世界共通ではないと知って、日本語学校の授業で学校の話題が出たら、この日本の6,3,3の区切り方を留学生に説明するようにしています。日本では6歳の歳に小学校に入学します。入学した学年を1年生(ねんせい|~ grade)と言います。6年間なので、1年生から6年生まであります。中学校と高校は3年間なので、1年生から3年生まであります。アメリカの映画を見ていると、7年生ということばが出てくることがあって、6年生までしか使ったことがない私にとっては「え?7年生?!」とこれまたびっくりします。
小学校の前は幼稚園(ようちえん|Kindergarten)や保育園(ほいくえん|Nursery school)に通います。幼稚園は一般的に3歳の歳に入園して、3年間行きます。
小学校、中学校へ行って、高校を卒業したあとは、大学か専門学校(せんもんがっこう|Vocational school)に行くことが多いです。学校へ行かない人は就職して働きます。高校を卒業したときは18歳です。
次は1年間の区切り方について。小中高では一般的に、1年間を三つに区切ることが多いです。4月から7月を1学期(がっき|Semester)、8月から12月を2学期、1月から3月を3学期と言います。1学期のあと夏休み、2学期のあと冬休み、3学期のあと春休みがあります。
一方、大学や専門学校では1年間を二つに区切ることが多いです。4月から9月までを前期(ぜんき|First semester)、10月から3月までを後期(こうき|Second semester)と言います。前期と後期、前と後ろの漢字です。
新しい学期を新学期と言います。
次は公立(こうりつ|Public)と私立(しりつ|Private)について。公立というのは地方公共団体が設立、維持するもので、公立の学校とは、その地域の市町村や都道府県が運営する学校です。公立の「公(こう)」の漢字の訓読みは「おおやけ」、パブリックという意味です。「公園」、「公共」などにも使われていますね。
反対に私立は個人や民間団体が設立し維持することで、私立の学校とは学校法人、民間が設立、運営する学校です。私立の「私(し)」は「わたくし、わたし」の漢字です。私、自分ということですね。この漢字を使った私の鉄道、「私鉄」は国や市などでなく民間の会社が経営している鉄道のことを言い、例えば東京メトロ、阪急などです。私の洋服、「私服(しふく|Private clothes)」は会社や学校で決められた服ではない自分の服のことです。決められた服は「制服(せいふく|Uniform)」と言います。
日本の小学校は大体が公立です。公立の小学校の場合、制服はなく私服を着ます。私立の小学校に通う人は少ないですが、私立の場合、制服であることが多いようです。小学生のかばんはランドセル(School bag)です。背中に背負って使用する丈夫なリュックのようなものです。これを6年間使います。このランドセルに教科書(きょうかしょ|Textbook)や筆箱(ふでばこ |Pencil case)などを入れますが、結構重いです。これを小さい子どもが自分で背負うので本当にすごいと思います。そしてこのランドセルを背負って、近くの小学校へ歩いて通学(つうがく|Commuting to school)、学校へ通います。去年まで幼稚園に通っていた小さい子どもが自分で通学します。今までは保護者、お父さん、お母さんと手を繋いで歩いていたのに、小学生になったら自分で通学しなければなりません。これは他の国の方にとってはびっくりすることかもしれません。スクールバスに乗って行ったり、保護者が車で送り迎えをするのが普通の国もありますよね。日本の小学校ではそれはないので、道路の車に気をつけながら、通学しています。学校へ朝行くことを登校(とうこう|Going to school)、学校から家に帰ることを下校(げこう|Leaving school)と言いますが、登校、下校の時間には保護者や近所のお年寄りなどが黄色い旗を持って交差点や横断歩道に立っていることがあります。日本に住んでいる方は見たことがあるか方もいらっしゃると思います。子どもたちが交通事故に遭わないようにしています。このように近所の協力もあって、日本の小学生は自分で通学しています。また私立の場合は近くに学校があるとは限らないので、電車で通っている小学生もいます。私も時々電車の中で通学中の小学生を見ることがあって、小さいのにすごいなあと感心します。
小学校では制服はありませんが、中学校、高校では大体制服があります。日本の制服といえば、女子はセーラー服、男子は首元まで襟がある学ランのイメージがありますよね。私も中学生のときはセーラー服を着ていました。しかし最近は男女差のないブレザー、スーツのジャケットのような制服が増えているようです。女子もスカートじゃなくてズボンを選べる学校もあるそうです。みなさんの国には制服はありますか。制服にはどんな利点、いい点があると思いますか。毎日服を選ぶ必要がない、家庭の経済状況が服に現れにくいので、勉強に集中できるなどと言われています。みなさんは制服についてどう思いますか。私は服を選ばなくていいので、制服があることには賛成です。でも制服があることで大変なこともありました。それは制服の校則(こうそく|School rules)を守らないといけないことです。校則とは学校のルールです。校則が厳しい、厳しくないと言います。私の高校は校則が厳しくて、ブレザーの制服でジャケットとスカートの制服だったのですが、スカートの長さが決まっていました。ひざ下、膝の下までスカートがなければなりませんでした。でも女子高生のときはスカートを短くしたいです。それでみんなスカートの腰の部分を折って短くしてはいていました。そうしたら先生から「コラ!」と怒られるので、先生にばれないように短くしてはいていました。校則が厳しい中で制服を着る、これも今ではいい思い出です。
次は給食(きゅうしょく|School lunch, Provided meal)について。日本の学校といえば、給食ですよね。アニメやドラマでもよく出てきますが、給食がない国の方には興味深いと思います。大体の小学校、中学校では給食があります。給食の中身はお米、パン、麺などの主食とおかず(Side dish)があり、飲み物は牛乳であることが多いです。毎日さまざまなメニューが出て、学生にとって給食は楽しみな時間です。カレー、ハンバーグ、焼きそばなどが人気のメニューです。
では給食を食べるまでの流れを説明します。学校に調理場がある場合はそこで、ない場合は給食センターというところで調理員さんたちが大きな調理具を使って作ります。給食センターで作る場合は、複数の学校の分を作るので1万人分以上の大量の給食を作ることもあるそうです。作ったあとは、クラスごとに分けた大きな鍋などが各学校に運ばれます。そしてここからは学生が準備をします。給食当番(とうばん|On duty, In charge of)という給食を準備する当番がエプロン(Apron)を着て大きな鍋などを各教室に運びます。そしてお皿にご飯やおかずをついで、それを学生が取って行くという流れです。準備ができたら、みんなで「いただきます」と言って食べ始めます。私の小学校には調理場があったので、11時ごろからいいにおいがしてきて、もうすぐ給食だ~という気分になっていました。時々ゼリーやケーキなどデザートが出ることがあって、出たときはとても嬉しかったです。欠席(けっせき|Absence)、休みの学生がいる場合は、ゼリーなどは余るのでほしい人でじゃんけんをして勝った人がそれをもらうことができました。「勝った~!」「負けた~!」など盛り上がるイベントです。こういうのも含めて給食はいい思い出です。
高校では給食はない場合も多く、家から持ってきたお弁当(べんとう|Lunch box, Bento)を食べます。お弁当がない場合は売店(ばいてん|Stand, Shop)でおにぎりやパンを買ったり、学生食堂(がくせいしょくどう|Student cafeteria)、略して学食で食べます。お昼ご飯の時間になったら、急いで売店に行って人気のパンを手に入れるというアニメの場面を見たことがある方も多いと思いますが、あれは本当です。私もチャイム(Chime)が鳴ったら、売店へ走って人気の焼きそばパンをゲットしていました。出遅れると売り切れになって悲しかったこともあります。これも今思えば、いい思い出です。
小学校、中学校までは近所の公立の学校に通うのが一般的ですが、高校からはエリアが広がり、自転車や電車でも通うようになります。高校、大学は公立だけでなく私立の学校もたくさんあるので、公立、私立の中から自分が行きたいところを選んで受験(じゅけん|Taking an examination)、試験を受けます。私立の方が学費(がくひ|Tuition fee)が高いです。地域によって違いますが、私の場合は、高校は公立を受験し、受かったら公立へ、公立に落ちたら私立へ行く人が多かったです。大学の場合は、行きたい私立の大学だけを受験するという人もたくさんいました。
最後に掃除について。小学校の動画を作ったとき、学生が自分たちで掃除をする国は珍しいと知ってびっくりしました。清掃員が学校を掃除する国もあるんですね。日本では掃除の時間があり、教室、トイレ、廊下(ろうか|Hallway, Corridor)などをほうき(Broom)で掃いたり、雑巾(ぞうきん|Dust cloth)で床を拭いたりします。ちゃんと掃除をしないと、先生や他の真面目な学生から怒られるのは掃除時間によく見る光景です。小学校の動画でもジョバが真面目に掃除をせず、同級生(どうきゅうせい|Classmate)から注意されるという場面を作りました。ぜひ見てみてください。
ということで、今回は日本の学校の大まかな体系について説明しました。みなさんの国と違う点はありましたか。日本では4月に新年度が始まり、入学式があったり学年が一つ上がったりします。今回は学校について話しましたが、社会人も4月に新しく会社に入るのが一般的で、4月に入社式があり、4月を基準に社会人1年目、2年目と数えます。このように日本では4月は新しいことが始まる月です。そして4月は桜がきれいな季節です。桜を見ながら、よし今年もまた1年頑張ろう!と思います。
私が働いている日本語学校にも4月から新しい留学生が来るので、私もまた新しい気持ちで頑張ろうと思っています。みなさんも何か4月から始めたこと、新年度に挑戦したいことはありますか。ぜひコメント欄で教えてください。学校のことばをたくさん使いました。大切なことばには字幕に英語訳をつけているので、ぜひそちらもご利用ください。最後までお聞きいただきありがとうございます。ではまた次回、お会いしましょう!さようなら:)
漢字|Kanji
訓読み|Kun-Reading:おおやけ
音読み|On-Reading:コウ
意味:Public
訓読み|Kun-Reading:わたくし
音読み|On-Reading:シ
意味:Private
ことば|Word
- 卒業式/そつぎょうしき|Graduate ceremony
- 入学式/にゅうがくしき|Entrance ceremony
- 学年/がくねん|Grade
- 年度/ねんど|Fiscal year
- 年生/ねんせい|~ grade
- 幼稚園/ようちえん|Kindergarten
- 保育園/ほいくえん|Nursery school
- 専門学校/せんもんがっこう|Vocational school
- 学期/がっき|Semester
- 前期/ぜんき|First semester
- 後期/こうき|Second semester
- 公立/こうりつ|Public
- 私立/しりつ|Private
- 私服/しふく|Private clothes
- 制服/せいふく|Uniform
- ランドセル|School bag
- 教科書/きょうかしょ|Textbook
- 筆箱/ふでばこ |Pencil case
- 通学/つうがく|Commuting to school
- 登校/とうこう|Going to school
- 下校/げこう|Leaving school
- 校則/こうそく|School rules
- 給食/きゅうしょく|School lunch, Provided meal
- おかず|Side dish
- 当番/とうばん|On duty, In charge of
- エプロン|Apron
- 欠席/けっせき|Absence
- (お)弁当/おべんとう|Lunch box, Bento
- 売店/ばいてん|Stand, Shop
- 学生食堂/がくせいしょくどう|Student cafeteria
- チャイム|Chime
- 受験/じゅけん|Taking an examination
- 学費/がくひ|Tuition fee
- 廊下/ろうか|Hallway, Corridor
- ほうき|Broom
- 雑巾/ぞうきん|Dust cloth
- 同級生/どうきゅうせい|Classmate

